働くうえで必要となる資格
需要が高まるホームヘルパーですが、ホームヘルパーで働くために必要な資格である介護職員初任者研修についてご紹介します。この資格は取得することでホームヘルパーとして活躍することができ、人手不足が続く介護業界では引く手数多の有用な資格と言えます。では介護職員初任者研修について取得方法などを知りましょう。
介護職員初任者研修の概要
介護職員初任者研修は2013年の介護資格の改訂によって初めてできた資格です。改訂前はホームヘルパー2級と呼ばれる資格がありましたが、それが無くなり現在の介護職員初任者研修と呼ばれる資格へ移行となりました。そしてこの資格を持つことによってホームヘルパーになることができます。
介護職員初任者研修を有していることで介護職員としての基本的なことを押さえていると考えられ、介護の知識だけではなく、介護の技術や高齢者との接し方、そして福祉に対する考え方も正しいものを身につけていることがアピールできます。
介護職員初任者研修は取得に際して各自治体が指定している講習を受けなければなりません。受講費用は安くて5万円から10万円と言われており、介護職員初任者研修を取得するためには必要となります。これといって取得が難しいわけではありませんが、ホームヘルパーとして活躍するなら必須となります。
カリキュラムについて
介護職員初任者研修は基本的に講習を受けることでその資格を取得することができます。講習内容は介護の基本や、認知症、老化などを扱っており、これらを学ぶことができます。中でも「こころとからだのしくみと生活支援技術」の項目では75時間の演習を行って学んでいきますが、他の項目でも多くが演習に時間を割いています。このような講習内容であるため実際に介護サービスを行う際にも役に立つ技術が学べます。
ホームヘルパー2級からの変更
介護職員初任者研修のカリキュラムに関して、ホームヘルパー2級から変更となっていることがいくつかあります。ホームヘルパー2級だった頃は130時間のカリキュラムの中で多くが実習で学んでいました。しかし、介護職員初任者研修では実習は必要な項目だけとなっており、実習が必要でないと考えられるものはなくなっています。自治体によってここの考え方は変わりますので、実習を必須と位置付けているところもあるなど、自治体によって資格取得のための項目は多少の違いはあります。変更の概要として、ホームヘルパー2級の頃は在宅介護に関することを主に取り扱っていた内容が、介護施設でも働くために必要な知識と技術を習得することができるようになっています。